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接待塾にはまる子どもたち

 Aさん「今日、一緒に自習行かない?」
 Bさん「うん、行く」
 Cさん「じゃあ自分も、Dさんは?」
 Dさん「今日は友達と遊ぶ」
 Eさん「じゃあ自分も今日はパス」
 
 Fさん「先生めっちゃ良い人だよ」
 Gさん「おかし食べれるよ」
 Hさん「しゃべってても居眠りしてても何も言われないよ」 

 
 通っている塾が
 子どもたちの集会所のようになっていたりしませんか?
 
 全国的に増えつつあると感じる集会所的な塾
  
 今回はそんな塾については取り上げてみたいと思います。

 

 ー 「塾に通っている」「仲間と同じ環境にいる」
      というステイタスに安心してしまう ー
 

 

 集会所的な塾の特徴は
 ルールが緩く「接待」的な要素が強いところです。

 指導よりも居心地やメンタルのフォローを手厚くして、
 「ちょっとがんばれないかな」という人に向いてる感じです。

 そのため「きちんとやりたい」人には
 向かないところがあります。

 集会所的な塾はそこまでがんばりたい(がんばらせたい)わけではない、
 でも勉強はできるようになりたいというやや矛盾した心理の人に好まれる傾向があります。

 
 名門野球部に入部しただけでうまくなったわけではないのと同じように
 塾に通っているだけで勉強してることになるわけではありません。
 (塾、自習という言葉はそれだけで「自分はちゃんとやってる」という錯覚を起こさせる
 負のマジックワード的な要素があります)
  

 勉強は自分を律すること、目標達成にストイックになることがセットです。
 しかしその逆を行き緩くすることで子どもたちは「わかってくれる大人」「こんな勉強ならやってもいい」と喜ぶかもしれませんが、人によっては自立心の妨げになると個人的には思います。
 
 

 集会所的な塾を選ぶ典型的なパターンには次のようなものがあります。 

  「うちの子はとにかく勉強嫌いで塾も行きたくなくて…」

  そんなとき体験した塾の先生がとにかく良い人で教室には友達もいっぱい、
  そして子どもが…
  「僕、ここにする!ここなら通える」

 この一言が決め手になるケースです。

 一般に塾は辛いところ、厳しいところというのが子どもたちが持つイメージでしょう。
 そのイメージと緩さのギャップに子どもは安心します。
 そして「じゃあここにしようか」となるわけです。

 でもそれが塾を探そうとしたもともとの理由でしたか?
   
 さらにもう一つ、
 「うち子は弱い、続かない」「きちんとできない」と決めつけていませんかということです。
 (心を鍛えるための塾でもあるんですけどね)

   

 こういった接待に力を入れた塾の増加には
 「がんばれない」「自己肯定感が低い」「友達がいないと嫌」
 といった心理層が多く、そこにターゲティングした背景があると思われます。

 また受験戦争や学力至上主義の考え方が弱まり
 「そこまで勉強できなくていい」という思想が広まった
 ことにも関係しているでしょう。

 しかし子どもたちは今も昔も点数や成績を気にします。
 緩い環境を好んでいても
 「ちゃんとできるようになれるものならなりたい」というのが本音だと思います。

 

 ここで一つお伝えてしておきたいのは
 「指導第一」の塾もあれば
 「集客第一」の塾もあるということです。
 

 もし後者であれば接待要素は一層強くなります。

  
 ただ
 
塾は指導を受けに行く場であり
 
接待を受けに行く場ではありません。

 鍛えるためにトレーニングジムに行って、
 
楽して帰ってきても意味はありません。

 勉強は負荷がかかって当然です。
 
悩みや挫折、負荷のない成長なんてありません。

  

 もちろん
 「本人が楽しく通っている=うちの子に合ってる」ということであれば
 それもありです
。

 ただ塾に通う理由は何だったのでしょう?
 
学力なり人間性なりを鍛えるためだったのではないでしょうか。

 友達に会いに行くためでも
 勉強ごっこをするためでも
 楽しい思い出作りでもなかったはずです。
 
 
当塾は
 
勉強を通して
 
「大人になること」「今後社会に通用する人間になること」
 
を理想としています。

 成績や受験の合否は瞬間的なできごとで、
 そこだけをクリアしても大した意味はありません。
 だから生徒たちには現実を話し、先々に対応できる人になることを求めます。

 

 「楽しかった」ではなく
 「大変だった」と言われるのが塾の本質

  

 生徒に「塾の一番の思い出は?」と訊いて
 
 「楽しかった」
 「先生の話がおもしろかった」
 

 まあ、いいですけれども塾としては
 賛辞の言葉ではないと思っています。

 ちなみに
 卒業するとき生徒から一番聞きたい言葉は
 「大変だった」です。
 その延長に「その分、成果があったときは嬉しかった」と思ってもらえれば最高です。

 大変、辛いという言葉の裏には
 「逃げなかった」「強くなった」といったドラマがあります。

 塾ですから
 厳しいことも言います。
 圧力もかけます。
(言うべき人に言うべきタイミングで伝えているつもりです)

 

 そのとき辛くても
 「乗り越えた」という経験が自信につながり
 充実した人生になるんじゃないかと思います。

 まだまだ塾も発展途上ですが、
 大変でも得るものが大きいと思ってもらえる教室にしていきたいです。

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